私は今年還暦を迎えました。工務店で仕事をしていて見ていると、家を建てる方の年代は私の子供と同じくらいです。コロナショックから始まり、今、家の値段はどんどん高くなっています。コロナショックやウクライナショックが収まっても、もうかつての価格に戻ることはないと思います。この記事では私が自分の子供に向けて伝えるように、少しでも安く家を手に入れる方法についてまとめてみました
安く手に入れたいけれど、譲ってはいけないこともある
最初にお断りをしておきますが、この記事は値切ってもらうコツとか、あの建築会社が安いとか、住宅ローンのお得な借り方とかをまとめた記事ではありません。
家は自分や家族の命と健康を守るものですし、暮らし始めたら光熱費など生活に直結するコストもかかります。
そういった基本をおざなりにしての、家を安く手に入れる方法は、結果として高くつくことになると思っています
そんな母心を書いた記事はこちら 読んでみてね
小さい家にしよう
小さな木箱 ベガハウス
建築コストを安くするのに一番効果的なのは、小さくすることです
小さくすれば建築コストが下がるだけではなく、税金も安くなりますし、暮らし始めてからの光熱費も安く済みます
小さな家=チープな家 ではありません
むしろ小さな家のほうが、いろんな知恵や工夫が詰まっていて豊かな家のように感じます
上の写真は鹿児島にある会社、ベガハウスさんが建てた延べ床面積が28坪ない小さな家です
小さいですが実に豊かな空間が広がっているのがお判りいただけると思います
下の関連記事は横浜にあるあすなろ建築工房さん
モデルハウスとしても使われている、ご自身の自邸です こちらも27坪というコンパクトなおうちです
具体的にどこを小さくできるか、考えてみましょう
リビングは10畳以上、なんて考えてない?
あすなろ建築工房HPより 六ッ川の家
ハウスメーカーのCMや総合住宅展示場に立つモデルハウスを見ると、リビングが広々としていて憧れちゃいますね
でも、その大きさは本当に必要ですか?
毎週末ホームパーティーを開いて20人のお客様がいらっしゃる、というお家でもない限り、家族4人程度が心地良く暮らすのにそんな大きさは必要ないと思います
上の平面図は先にご紹介したあすなろ建築工房のモデルハウスのものです
リビングとしては畳の部分の4.5畳、ダイニングと合わせても10畳程度です
でも、サイトの中の画像や動画でもわかるように、狭さは感じません。
小さい家に必要なのは、狭さを感じさせない工夫(設計)だね
そういった設計の得意なところに依頼したいです
子供部屋、大きすぎない?
3.75畳の子供部屋 樹々匠建設
子供室っていうと思考停止で6畳、って思う人が多いように思います(滋賀の田舎住まいだから?)
6畳にもちろんクローゼット付きだから、実質7畳分使ってる
いる?
子供二人なら14畳分
ほんとにいる?
写真は浜松の会社、樹々匠さんの子供室です
オリジナルの間仕切り家具を使って、3.7畳の子供室を作っています
子供室を4.5畳で提案すると、小さくてかわいそう・・・
と言われたことがあります ((+_+))
子供が小さいうちは自室で寝ることも少ないでしょうし、自室で勉強するのもせいぜい小学校高学年から高校までの8年位
高校卒業後家を離れる確率も高いので、実質8年のために大きな子供室を用意するのは無駄だと思いませんか?
8畳くらいの部屋を仕切って2人分の子供室にしておけば、いずれ家を離れてから違う目的に使えますしね
家を安く手に入れるには家のサイズを小さくして建築コストを下げること。〇〇は何畳必要と思い込まないこと
中古の家を買ってリノベーションする
夢膨らむ家族の戸建てリノベーション シーエッチ建築工房
土地から買って新築となると、それなりに費用も掛かります
そこを無理して安い性能の悪い家を建ててしまうくらいなら、中古の家を買ってリノベーションすることも一案です
駅近で土地を探してもなかなか予算内に収まらない、なんて時も中古の家なら可能性があると思います
下の関連記事は新潟のオーガニックスタジオさんが手がけたリノベーション事例です
リノベーションでありながら、耐震等級2、ua値0.35と性能の高い家になっています
こちらは岐阜の鳳建設さんの事例です
こちらも耐震等級2、ua値0.45という性能を出しています
中古の家をリノベーションするなら、購入前からの相談がおススメです
その家がリノベーションするに値する家なのかどうか?を見極めるのは素人には難しいものです
リノベーションという選択肢の場合は、必ず施工会社に購入前に相談されたほうがいいと思います
俗にいうリフォーム専門業者ではなく、普段から耐震気密断熱に優れた家を建てている会社をおススメします
中古の家の購入は必ずプロの目でリノベーションに値するかどうかを見てもらおう
新築でもリノベーションでも補助金があります!
今、国は脱炭素社会に向けて性能の良い家を推進しています
そのため一定程度の性能の家を建てれば補助金が出ます
国や自治体などから様々に、毎年変更を加えながら実施されています
(先日お打ち合わせしたお客様は全部で150万円以上の補助金が決定しました!)
補助金ですから予算の枠があり、日々状況は変わります
そのため、そういった情報に強い会社を選ぶことも大事ですね
新築でもリノベーションでも補助金があります。情報オンチの会社は選んじゃダメ!
家を安く手に入れる まとめ
家を安く手の入れたい、って誰もが思いますよね
でも、安く手に入れて、結果後悔したなんてことがないよう、賢いユーザーになりましょうね
- 家のサイズを小さくすることで、建築費用も税金も光熱費も下がる
- 土地からの購入で予算内に収まりそうもなければ、中古の家のリノベーションという手がある(プロに要相談)
- 補助金に強い会社を選ぼう
- いずれにしても、性能面を軽視して後悔することがないようにしよう
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