憧れのマイホームを注文住宅で建てる時、照明はどんなものにしたいと考えていますか? 最近巷ではやりのスマートスピーカー。「○○、テレビをつけて」や「○○、音楽をかけて」のように「○○、リビングの照明を点けて」なんてやりたいなっ、て考えている人も多いと思います。TVCMなどを見ているととても簡単に出来そうに思いますが、実は注文住宅で照明器具をスマートスピーカーにつなぐのは割とハードルが高いのです。そこで解決策も含めて、現状を説明したいと思います。結論を急ぐ方はまとめをどうぞ!
音声操作は出来るけど、出来ないです
何のこと?
ハウスメーカーや工務店で建てる場合の一般的な事情です
提案されることが多い照明器具メーカーの商品
ハウスメーカーにしろ工務店にしろ、提案されるのは照明器具メーカーの商品がほとんどだと思います
照明器具メーカーの器具は、今のグーグルやアマゾンのスマートスピーカとつなげようと思うと、別にそれぞれのメーカーの機器が必要になったり、方式が違ったりします
パナソニックの場合、専用スイッチと専用無線アダプタが必要です
参照:パナソニックカタログより
下に主なメーカーのWEBカタログを貼っておきます
提案されている照明器具メーカーがどこかによって、接続方法が違うので可能かどうか確認してみよう
パナソニックWEBカタログ P909
オーデリックWEBカタログ P1101、P1103
大光電機WEBカタログ P692
WEBではたくさんある対応照明器具だけど・・・
こういった面倒なことはなしで照明器具をスマートスピーカー対応にしようと思うと、器具を施主支給にすることです
施主支給はあくまで施主の自己責任になるので、引っ掛けシーリングまで工事してもらい、取り付けは自分でするのがいいかもしれません
ただし、この方法では器具のデザインに大きく制限が出ます
いわゆる部屋の真ん中の天井に、まあるい器具(シーリングライトと言います。巷ではUFOと呼ばれています)がひとつ、デンと付くことがほとんどです
引用元:アイリスプラザ
このシーリングライトを否定するわけではありませんが、せっかく注文住宅を建て、お気に入りのリビングにしようと思ったときにちょっと悲しくはなりませんか?
音声操作にはスマート電球を活用しよう!
そこでおススメしたいのが音声対応のスマート電球です
スマート電球とは電球自体に多彩な機能(音声操作対応・調光・調色・タイマーなどなど)を持たせたものになります
照明計画の際に音声で操作したい場所の器具を、電球を使った器具で計画してもらうのです
以下に電球を使った主な照明器具を紹介します
スポットライト型
引用元:オーデリックWEBカタログ P872
上の器具は天井に付けることも、壁に付けることも出来るスポット型の照明器具です
また、直に取り付ける(フランジ型)ことも、ダクトレール(器具の移動や追加が出来る)を使う(プラグ型)ことも出来ます
一般形とされているものがE26という規格の電球で、ミニクリプトン型とされているものがE17という規格の電球になります。
これらの器具の電球を引き渡し後に、スマート電球に取り換えてしまうという方法です
でも、もうお分かりのように使える電球を取り換えるという、かなりの荒業なのでよくよく場所を絞って計画が必要です
電球そのものを見せてしまう器具 天井付け、壁付け
引用元:パナソニックWEBカタログ P566
こちらの器具はもともとランプが別売りです
照明計画の際に、ランプは自分で用意したいと伝えてみましょう
この器具は写真のように天井付けも、壁に付けることも出来ます
引用元:オーデリック
こちらの商品も電球を使ったブラケット照明(壁付け照明)ですが、この電球を取り換えるというのはなかなかの勇気がいりますね
ペンダント
引用元:オーデリックWEBカタログ P293
比較的ペンダントでは電球を使った器具が多いです
音声操作でのダウンライトは無理かもです
現在のダウンライトは電球を使わないLED一体の器具か、フラット電球と呼ばれる今までの電球とはまるで違った形状の電球を使います。
そのため前述したスマート電球は規格が違うため使えません
実はWEBでは音声操作できるダウンライトが販売されています
ただ、ダウンライトは専門の資格がないと取り付け工事が出来ません
そのため建築依頼先に取り付け工事をお願いすることになるのですが、取り付けてもらえないことが予想されます
取り付け後に何かあった時に、器具の問題なのか取り付け工事の問題なのか、曖昧になるため責任の所在が分からなくなるためです
音声操作での照明器具のまとめ
音声操作を希望するならば工事の始まる前、早い時点で伝えること
音声操作をする場所を見極めること
照明器具メーカーのシステムを使えば簡単に出来るが、初期費用がかかる
引っ掛けシーリング、あるいはダクトレールまで工事してもらい、ご自分で器具を用意する
LED電球を使った器具を選び、後でスマート電球に交換する
新築するタイミングで照明器具を音声操作出来るようにする一番手っ取り早い方法は、照明器具メーカーが用意したシステムを利用することです
ただ、初期費用が高くなる、照明器具をそのメーカーの中から選ばないとダメ、などのデメリットがあります
そこでおススメなのは配線を引っ掛けシーリングにしておきご自分で照明器具を取り付けることですが、照明器具のデザインが著しく限られてしまいます
下の画像も引っ掛けシーリングの照明です
電球が付属ではない照明です
引用元:光の屋照明
スマート電球を採用するのも良い方法ですが、照明計画の際に音声操作をしたい場所の照明器具をE26やE17の電球を使用したものにすることが必須です
下の画像のように、ダクトレールを設置してもらい、引き渡し後にご自分でプラグ式の照明器具を取り付けるという方法もあります
引用元:LIGHTING FACTORY
ただ、これらの方法はもともとついている電球を交換することになるので、コストアップは避けられません
新築時にパナソニックのAiSEG2を導入されるならば、パナソニックのスイッチ、アドバンスリンクプラスを使えばグーグルホームに限って音声操作が出来るようになります
実は裏技を使えばダウンライトも音声操作は出来るのです ↓
【決定版】ダウンライトでもアレクサで操作できる裏技!?|スマートプラグを駆使してスマート化
引用元:カズのHome&LifeHack
照明器具をコストをかけずに音声操作するには、建築依頼先が一緒になって考えてくれるかどうかが一番鍵かもしれません!
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