できるだけ自然素材を使って建てた木の家、8年目を迎えました。床は主にヒノキと杉を使い、壁は珪藻土の塗り壁と和紙貼りが主な仕様です。床はそれなりに傷がつき、色も変わりましたが相変わらず足触りの心地良さは変わりません。壁は猫を飼っていることもあり、一部傷があります。暮らしの足跡が刻まれた、とのんきな私は思っていますが、皆さんはどう思われるかな?無垢の素材を使った家を建てようと思っている方の参考になればと思い記事にしました
無垢の木の床の変化 玄関|節のないヒノキ
百聞は一見にしかず、ということで竣工当時と今を比べてみましょう
こちらの写真は玄関で、ヒノキの節無しになります
もともとは節のあるヒノキで計画してたのですが、実際に見に行くと節無しがきれい!となってこちらになりました
なんだか四角い跡がない?
1年半前まで玄関マットが敷いてあって、そのあとがまだ残っていますね~。我が家のやんちゃ猫が映り込んでいます!
無垢の木は経年変化で日に焼けていきます。跡を残したくなければ、マット類の使用はよく考えて!
無垢の木の床の変化 LDK|節のあるヒノキ
こちらは1階の床、節のあるヒノキです
全体像はこんな感じです
リビングの床
さっきの玄関もだけど、なんだか全体に色が濃くなった?
そうよ。無垢の木は経年変化で色が濃くなるの。8年目だからこれくらいで落ち着くかな?
遠目で見ているのであまり見えていませんが、実は傷があります
猫を飼っているので、運動会のごとく走り回る際の方向転換の場所が傷になっています
アップにするとこんな風
傷が新しいので、白く見えています
我が家の床は15ミリの厚さのヒノキ。猫の爪で傷が入っても、見えているのはヒノキ。これが突板やシート貼りの床だと、下から合板が姿を現しますね。下の画像がそれですね
引用元;LIFULL HOME’S
突板やシート貼りの床って何?という人はこちらの記事をどうぞ
ヒノキは確かに傷がつきやすいけれど、傷がついてもそのうちに色も焼けてきて馴染んでくるから、私は気にならない派です
ヒノキなどの針葉樹の無垢の床は確かに傷はつきやすいので、一度確認してからの採用がいいですね。とはいえ、その傷は突板の床などとは違い、いずれ色が馴染んできます。なにより柔らかくてさらっとした足触りは何物にも代えがたいですよ
キッチンの床
シンク前の床です
色の薄いところがあるのは玄関と同様、1年半前までマットが敷いてあったからです
ここで注目してほしいのはシミ。キッチンだからどうしても水かこぼれたり、油が跳ねるよね。すぐに拭くようにはしているけど、知らない間に・・・なんてこともある。でも、いい具合にヒノキの節がカモフラージュしてくれている、と見えるのは私だけ?
節のある無垢の木の床は、多少の汚れやシミが目立たない
無垢の木の床の変化 2階|節のある杉
我が家は2階の床に杉板を採用しました
杉もヒノキと同じく針葉樹です。
違いは見た目がヒノキが全体に均一な色に対し、杉は赤身と言われる色のついた部分があります
でも、どちらも年月とともに経年変化して、同じようなあめ色に代わっていきます
なんだか場所によって色が全然違って見えるけど
写真ではわかりにくいけど、実は通路の部分は日が当たらなくて、色の変化が遅いのね。
同じ無垢の木の床でも、日の当たり具合によって色の変化には差が出る
普段のお掃除には掃除機よりもこちらが重宝します
油がべっちょりタイプのお掃除モップはNGです!
珪藻土の塗り壁の変化
我が家は1階の壁は真壁という柱が見える仕様にしました。
壁に関しては特に汚れたとか、色が変わったなどの目に見える変化はありません
今のところ目立ったクラック(ひび割れ)も見えません
2階の窓の下、縦に長い傷がない?
よく気が付いたわね
うちには猫がいて、2階の窓から丸太梁に乗る時につけたのよ~涙
猫の動線が予定外だったもので(よく考えたら分かりそうなもんですが・・・反省)、爪による傷が何か所かあります
でも、これも無垢の床と同じで、少々傷がついても見えているのは珪藻土です
これがビニールクロスだと、下地が見えてくると思います
猫はビニールクロス、特に凹凸のあるタイプの壁紙が引っ搔くのに好きそう。
前に住んでいた家がそうでした。壁、ボロボロ・・・
猫で困ったことをまとめた記事はこちら
8年経った塗り壁、特にクラックも入らず状態は良好です
棚の上や梁の上などもこちらを使ってお掃除しています(梁の上は夫担当ね)
まとめ
- 無垢の木は経年変化で日に焼けていきます。跡を残したくなければ、マット類の使用はよく考えて!
- ヒノキなどの針葉樹の無垢の床は確かに傷はつきやすいので、一度確認してからの採用がいい
- 節のある無垢の木の床は、多少の汚れやシミが目立たない
- 同じ無垢の木の床でも、日の当たり具合によって色の変化には差が出る
- 8年経った塗り壁、特にクラックも入らず状態は良好です
突板などのフローリングに比べて、ヒノキや杉の床は柔らかい分傷がつきやすいのは事実です
それでも、夏のさらっとした足触り、冬のほんのり暖かく感じる柔らかさ、これは何ものにも代えがたい感覚です
そうはいっても実際に見ないと心配な方は、実際にスタッフが暮らしている家をモデルハウスとして公開している会社があります
お近くの方は一度見学に行かれるのもいいかもしれませんね
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